竜の読み

暑い。夜は一睡もできなかった。結局、夜通し『新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)』を読んですごす。司馬遼太郎の文体は簡潔でよみやすい。電車のなかで、くせのある文体、または小難しい文体の本をよむと、すぐに眠気におそわれるが、司馬だけは眠気を寄越さない。

ちなみに、竜という字は、正しい漢音はリョウであり、いわゆるリュウは俗音である。江戸時代、江戸では、リュウとよみ、京から西の諸国ではリョウとよみならわした。竜馬は、あくまで、リョウマであった。『新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)

へえ、知らなかった。そういえば「新選組!」での、おりょう(お竜)役は麻生久美子だったな。若手女優のなかではいま随一の存在だろう。明日は宵山か。去年は晴天かつ冷夏で涼しかったが、人とはぐれて携帯も混線で通じずたいへんだった。ことしはどうだろう。暑いのにはまいる。