2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マネー・ボールが見せる数字を解釈する知性

マネー・ボール (RHブックス・プラス)作者: マイケル・ルイス,中山宥出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2006/03/02メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 216回この商品を含むブログ (165件) を見る 野球がらみの知性とは、難解な野球データ…

エミリー・ローズ

TOHOシネマズ二条にて『エミリー・ローズ』(2005/米)を鑑賞。最後まで飽きることもなく楽しめた。実話に基づく悪魔祓いの映画化といえば、当時B級というホラー映画の常識をくつがえした『エクソシスト』(1973/米)と重なるが、『エミリー・ローズ』は法廷劇が…

フランス映画祭で一本観てみた

TOHOシネマズ高槻で開催されているフランス映画祭のなかの1本『イン・ヒズ・ハンド』(2005/仏)を鑑賞。保険会社に勤める人妻(イザベル・カレ)が顧客の獣医(ブノワ・ポールヴールド)と親密になっていくのだが、独身の若い女性ばかり狙う連続殺人事件が…

フランス映画祭2006

http://www.unifrance.jp/festival/ 明日からフランス映画祭2006。会場がお台場と六本木ヒルズだけだったらなんの関心もないところだったが、今回は近場の大阪高槻でも開催されるということで、せっかくだからひとつやふたつは観ておきたい。

選択の自由のない選択

ハリウッドの代表的老舗映画会社ワーナー・ブラザースを買収し、それを足がかりに巨大複合メディア企業タイム・ワーナーを築きあげたスティーブ・ロス(1927-92)に関するエピソードで“選択の自由のない選択”というフレーズがなぜか印象にのこった。これはも…

リンダリンダリンダの煮え切らなさ

TSUTAYAで『リンダリンダリンダ』(2005/日)を借りて見た。山下敦弘監督の作品は『リアリズムの宿』(2003/日)と『くりいむレモン』(2004/日)に続いて3作目の鑑賞。『リアリズムの宿』でこの監督は追っかけなければと決めて、『くりいむレモン』のあまりの中途…

マルホランド・ドライブを映画館で

みなみ会館で『マルホランド・ドライブ』(2001/米)を鑑賞。花粉症のせいか目がかゆい。目薬を買って本番のレイトショーにそなえる。観客は30人くらいだろうか。映画はビデオで二度ほど見ていたがやはり映画館で観ることができてよかった。相変わらずわけはわ…

イノセント・ボイス ★★★★☆ 4.4

京都シネマで『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(2004/メキシコ)を鑑賞。1980年、エルサルバドルにおける政府軍と反政府ゲリラの12年にわたる内戦のはざまに置かれた街を舞台に、少年チャバの運命を描いた作品。原作・脚本を担当したオスカー・トレスの体験…

ホテル・ルワンダ ★★★☆ 3.5

みなみ会館で『ホテル・ルワンダ』(2004/伊=英=南ア)を鑑賞。席は8割から9割がうまり盛況。比較的年配の方が多い。物語構造はたしかにゾンビ映画の『ドーン・オブ・ザ・デッド』にそっくりで、1年前の町山氏の論評(id:TomoMachi:20050226)にも納得。作品…

映画メモ マルホランド・ドライブを劇場で観たい

京都文化博物館で上映していた『雨月物語』(1953/日)は結局見逃してしまった。残念。『ホテル・ルワンダ』は観た人から仕事先で薦められたので明日にでも観たい。なんでも上映後に拍手が沸き起こったらしい。日本の映画館でそういう場面に出くわすことはめっ…

ミュンヘン

公開直後に梅田の劇場で観た『ミュンヘン』(2005/米)について今さらだけど、オランダの美人殺し屋にモサドが報復するシークエンスはエロとバイオレンスが渾然一体となっていて、スピルバーグの変態ぶりが発揮されていて凄味があった。『シンドラーのリスト』…