教育現場の平等主義がニートの温床

「競争は悪とする教育がニート助長」 中山文科相語る
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1017774/detail

中山文部科学相は5日、通学や仕事をせず、職業訓練も受けない若者「ニート」やフリーターが増えている問題について「競争は悪だとしてきたが、社会に出ると競争社会で子供が落差に戸惑う。こういう今までの教育は、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのではないか」と述べ、教育現場での競争の重要性を強調した。

競争原理をよりいっそう教育現場に取り入れろということか。競争の対価をとして得るものがなんなのか昔より不透明になったからこそ、競争から降りる若者が増えているのだと思うのだが。競争の先の希望を提示できないなかで、旧来の構図そのままの競争に駆り立ててもよけいにドロップアウトする若者を増やすだけのような気がしてならない。たんなる学力競争だけでなく、コミュニケーションスキルのようなつかみづらい形の競争へと質的な変化が起こっているなかで、政治家の言う競争とはいったい何を指すのだろうか。