南北戦争と奴隷解放

  • 働き、自立せよ、依存するな、が北部の労働観→労働による自由。賃労働へのかりたて。黒人の奴隷から産業労働者への改変
  • 南部の言い分→奴隷に自由はないが、衣食住は保証される。北部のそれは最低保証もない賃金奴隷への組み替えにすぎない

ソクラテスは閑暇を人間の所有物のなかでいちばん美しいものとして賞揚していた。つまり「暇こそ最高」。ソクラテスにとっての自由とは労働からの自由→労働は奴隷にまかせる→奴隷所有を肯定。南部は古代ギリシアの考えに近く、北部は産業資本主義に支配されている。農業中心の南部と工業中心の北部の産業構造の違いがもたらした白人同士の対立。奴隷解放後に強まった黒人蔑視。商品経済を絶対視した自由労働と自立概念がもたらす労働と自立の強制という逆説。