駅のホームにて

帰りの電車は来ない。また人身事故だ。そこに急病人がでたとかで電車はますます遅れて夕方のホームは人であふれていた。しかたがないと頭ではわかりながらもかすかに苛立つ自分がいる。ひまつぶしに周りをながめても鉄とコンクリート儀礼的無関心を装わざるをえない他者しかいない。ここには心を落ち着かせるような目のやり場がほとんどない。早く亀岡に帰りたい。