脱線事故 1両目にいた記者の再現ルポ

尼崎脱線事故:1両目にいた久田記者 事故前後を再現
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050501k0000m040061000c.html

急に不安が広がり、後方に目をやると、1両目が2両目の車体より外側にゆっくりと傾いていく光景がスローモーションで目に入った。車内に「ウオー」と声にならない悲鳴が響く。

「この事故にどう向き合えばいいのか、まだ考えはまとまっていない。」という事故の当事者でもある記者のとまどいが心に響く。事故当時、自分はそう遠くないところでJR西日本の電車に乗っていた。乗り換え時に脱線事故の影響で電車が遅れているというアナウンスを聞いた。まさかこんな大事故だとは思ってもみなかった。そしてそれは自分が被害者となっていたとしても何もおかしくないという感覚を呼び起こす。圧倒的な事態に対してことばを失う。記事の最後の一文はとてつもなくリアルだ。