路面電車に揺られながら

仕事の帰り。疲れと憂鬱感をかかえ路面電車に揺られながら、傘を片手に持ち小説を読む。日々、自分の大切な部分がすこしずつすり減っていく感覚。ひきこもりがちなあの頃は孤独と引きかえにしながらも、今より温かみのあるなにかがあったような気がする。このままワーカーホリックなビジネス畑の人たちとなじんでやっていくんだろうか。そんな自分の姿はとても想像できない。想像したくもない。