昨日の面接をふりかえる

面接から1日経って、ふと考える。時給800円にも満たないバイトの求人でなぜあそこまで言われなければなかなかったのだろう。会社側は社会保険も極力負担したくないらしく週30時間以上はシフトに入れないと告げた。月に6万円ていどの額になるでしょう。それでもよろしいですか、と。よくある話だ。

ちなみに病気療養の理由を聞かれてまさかうつ病とも言えないので過労が原因でうんぬん……と濁したら、面接官は「私は月に300時間以上働いている。それ以上働いていたんですか? 接客業は労働時間長いですよ」とのたまう。なにその労働時間自慢。いやいや、バイトの面接だよねこれ。しかも週30時間以下しか働かせられないとさっき説明してたやん。

短時間労働でろくに社会保険にも加入できない多数のアルバイトと長時間労働を強いられる一部の正社員で回る会社。なんだか社会の縮図を見た気がした。

「どういったビジョンをお持ちなのか」と聞かれた時「はっきりとした人生のビジョンはないが病気で長期療養をしていたので一日一日ベストを尽くして大切にしたい。コツコツやっていれば見えてくることもあると思う」みたいな返答をしたのだが、「ならば、あなたはこの面接でもベストを尽くすべきではないか?」と返らされた。追い込みますなー。くり返すけどこれバイトの面接だよね?

ニュアンスとしては「嘘でもはったりでもいいから面接官の私に好印象を与えるような自己アピールをしたほうがいい」ということだったのだが、こちとらうつ病明けである。無理して背伸びして自分を大きく見せても良いことはないのだ。「思ってもいない嘘はつけません……」と答えるのが精一杯だった。

スキルがないと20代の若い子たちには太刀打ちできない。居丈高な面接官にあたることもある。採用側から見て若いバイトで固めた職場で高齢のフリーターは雇いづらいという気持ちもわかる。元々採用されないだろうな、と試しに受けた求人ではあったけれど雇用にミスマッチがあると色々言われちゃうこともある。一からの出直しも簡単ではないなあ。