港区赤坂四畳半社長

悲観主義者とは、突き詰めればこういうこと。身につけたいものだな、そのつよさを。

生き方として、ウサギのように常に危機に怯えて暮らすか、それとも彼のように常に楽観的なビジョンで暮らすか、どちらかといえば後者のほうが人生は楽しいのかもしれませんが、一番最初に生きることをあきらめるのは楽観論者だそうです。

なぜかというと、楽観論者がたとえば戦時捕虜にされたとき、彼らは「まあクリスマスまでには釈放されるだろう」ときわめて勝手な推測を行います。でもクリスマスには釈放されなかったとすると、次に「まあお正月あけたら釈放されるだろう」と考えます。もちろんお正月があけても釈放されません。「お盆がきたら・・・」「次のクリスマスには・・・」

期待と失望を繰り返していると、人間はすっかり頭がおかしくなってしまいます。そういう人は、捕虜としては長くは生きれないそうです。

逆に長生きできるのは悲観論者です。悲観論者は常に失望を警戒しているので期待をもつことがなく、失望もありません。単に絶望しているという精神状態のほうが失望を繰り返すよりも遥かに安定しているのだそうです。

こういう人は捕虜になると日々をただ淡々とすごします。ただし、絶対に最後まで希望は捨てないそうです。悲観論者だが自暴自棄にはなっていないということですね。