淡きこと水のごとし
『新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)』P.399より。
(君子の交わりは淡きこと水のごとし、というが)
礼記のことばである。その意は、信義のある紳士というものは、いかに親友に対してもさらさらした態度でおり、そのくせ実がふかい。手をとり肩をだいてことさらに親しみもあらわさねば、弱点でひきあってのめりこむようなつきあいの仕方もしない。
ややこし研の友情論から、ちょくちょく考えてきたが、この「交わりは淡きこと水のごとし」なるも信深し、というスタンスがもっともしっくりくるか。現実にはどうだろう。難しい面もあるが、たとえばフィクションでこういった関係性のドラマがあれば、きっと萌える。否、燃える。