葛藤を解決するときの三つの争点類型

葛藤を解決するときの争点を整理すると、だいたい三つのタイプに分けられるらしい。

  1. 損得争点 - だれが得か損か、という観点
  2. 正邪争点 - だれが悪いのか、という観点
  3. 真偽争点 - 問題をどう解決したらよいか、という観点

どの観点が重視されるかによって、思考や関心が一定方向に誘導され、解決行動も影響される。

「誰が損するのか得するのか」という損得争点が重視されると、個人的利益にこだわり自己主張がつよくなる。「だれが悪いのか」という正邪争点が重視されると、責任問題に関心が向けられ、非難や自己弁護がふえる。「問題をどう解決したらよいか」という真偽争点のばあい、自己防衛的な心理がよわまり、率直に発言し協力しようという姿勢がうまれる。

ようするに「誰が損するのか得するのか」とか「だれが悪いのか」といった争点をおさえて、「問題をどう解決したらよいか」という争点を強調することが葛藤を解決するカギとなる。