パネルディスカッション「社会的ひきこもりからニートへ?」


●第1回 社会的ひきこもりからニートへ?
日時 10月24日(日)13時開場、13時30分~16時30分
出演 樋口明彦大阪大学大学院人間科学研究科社会学
   田中俊英ドーナツトーク社/NPO法人淡路プラッツ代表)
司会 石前浩之(朝日新聞大阪本社生活文化部)
ドーナツトーク社主催。詳しいことはリンク先で。ドーナツトーク社の田中氏の日記で気になるところといえば、

不登校アダルトチルドレンPTSD、バラサイトシングル、そしてひきこもり……。純粋に若者を指す言葉もあれば、もう少し広い意味を持つものもある。けれどもこれらに共通して言えるのは「こころ系」だということだ(バラサイトは出所は違うが、僕の感覚ではいつのまにか「こころ系」に吸収された気がする)。

それに対して、NEETは経済学から発生してきた言葉で、徹底的に「こころ系」を避けている。このテーマの代表本『ニート』(玄田氏他・幻冬舎)を見ても、グラフと図表、数値、統計で占められている。ここでは徹底的に「こころ」が閉め出されている。僕はこうした傾向を「就労系」あるいは「社会系」とひそかに呼んでいる。最近の社会の変化とリンクするように、名付けの傾向も変わってきたようだ。

このあたりか。「ひきこもり」の精神面が基調とされがちなウェットさにも、「ニート」の社会的な機能面を基調にするドライさにもなじめないのだが、このあたりを接続するような議論には興味がわく。