母校を放火した引きこもり16歳少年逮捕

少年は約2年前から家族や友人との人間関係に悩み、引きこもり状態といい「自殺したいと思ったが死ねず、大事件を起こせば死刑になると思った。人と接しない事件として放火を思い付いた」と供述しているという。

引きこもりは社会からしてみると不可視な存在なので、こうやって事件を起こして可視化することはめずらしい。そのあたり不良少年と真逆である。じぶんの家庭の話で恐縮だが、弟はこの少年とおなじ年頃、窃盗と暴走行為をくりかえす不良だった(ふだん小説ばかり読んでいる風変わりなヤンキーだったが)。

両親や警察の方々、学校の先生から保護司までいろいろなひとのお世話になり、家族だけで問題を抱え込みようがなかった。ひどい言い方になるが、問題行動をおこすのはまだましなほうで、大多数の不可視な存在をおもうと、なんとも言えないものがある。