急増する請負労働者と増大する賃金格差

急増する請負労働者 トヨタの場合 賃金正社員の1/3
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-11/01_01.html

大門氏があげたのは、大企業が空前の利益を上げる一方で賃金が押し下げられ、なかでも非正規雇用の増大と正社員の賃金抑制が進行している問題です。

トヨタ関連工場での正社員と請負労働者の賃金格差が、時間給比較で、正社員3400円に対し、請負は1700円の時給から35%が請負会社のマージンに取られ、1100円と3倍もの開きがあります。(グラフ参照)

大門氏は、現在100万人を超える請負労働者が2010年には300万人以上になるという業界の試算を示し、非正規雇用の拡大が、いっそうの賃金抑制の圧力として働き、所得が伸びるという根拠などないことを指摘。「根拠のない予測を前提にした国民への負担増は撤回するべきだ」と迫りました。

小泉純一郎首相は「企業が利益を上げれば雇用者報酬にもよい影響を与えるのではないか」と甘い見通しを繰り返しました。

なにをいまさらの感。たんなる時間給による比較ではなく、非正規雇用の雇用形態の不安定さや社会保障の劣悪さを長期的に加味したら、その格差は3倍という数字以上のものになるはず。この流れは止まらないだろうなあ。企業で正規雇用に這い上がれない人は、新たな道、新たなライフスタイルを探るなりして自己防衛をはかる必要があるかも。