派遣労働者の過労自殺 初の認定

派遣労働者過労自殺認定 ニコンなど2社に賠償命令
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005033100084&genre=D1&area=Z10

業務請負の形で光学機器大手ニコンの熊谷工場(埼玉県)に派遣された男性がうつ病を発症し自殺したのは、長時間勤務と劣悪な勤務環境が原因として、母親がニコン業務請負会社ネクスター(現アテスト、名古屋市)に計約1億4400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は31日、約2480万円の支払いを命じた。

過労死弁護団全国連絡会議によると、実質的な派遣労働者過労自殺を認めた判決は初めて。

芝田俊文裁判長は判決理由で「派遣先での業務には精神障害の原因となる強い心理的負担があった」と指摘。「自殺原因の重要部分は業務の過重によるうつ病にある」と過労自殺を認めた。