欧州の若年就労対策と日本の今後

ニート“先進地”の対策(読売新聞)
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_05080402.cfm

イギリス、オランダ、ベルギーなどの若年就労対策の例をいくつか取り上げつつ、日本のニート対策の現状に疑問を投げかけている。目新しさはないが、事実や憶測を断片的に報じる新聞記事が多いなかではけっこう掘り下げている方じゃないだろうか。気になったところをちょっと抜き出すと、

    • イギリスでは製造業からサービス業へと産業構造の転換が進んだ80年代から、若年失業が社会問題となっていた。
    • 問題は、未来への希望を失いがちな若者が、公的支援との接点を持たないこと。
    • ジョブカフェなどの従来型の失業対策では、ニートが利用する可能性は低い。
    • ニートの根性をたたきなおす」(与党の有力議員)ために7月にスタートした「若者自立塾」だけでは不充分。
    • 「今時の若者は」「景気が回復すれば」といった論で片づけてきた欧州各国の官僚はいま後悔している。
    • 日本の場合、新卒者の大量一括採用や親元で暮らしているニートが多いため顕在化しにくいが、新たな貧困層が誕生しつつあるとも言えるのではないか。