フリーター・ニート向けの適性・適職診断をやってみた
学生援護会が内閣府から請け負って作ったフリーター・ニート向けの就職支援サイト内の適職診断。
やってみたらひどい結果に。→診断結果。向いている職業は単純作業のルーチンワークらしい。仕事と性格となぜか恋愛まで診断してくれるわけだが、恋愛スキル診断なんて大きなお世話だ。なんですか。今の時代はモテる=仕事できる人ですか。きー。
- 仕事→どんな仕事でも中途半端で終わるタイプ
- 性格→あきらめムードいっぱいタイプ
- 恋愛→どんな人間かよくわからないので恋にも出会えないタイプ
ひどい言われよう。『あなたのテンション(緊張度)はかなり低い状態です。おそらく、これは本当のあなたではないでしょう。』って今の自分は偽者らしいですよ! やばい! 「自分探し」しなきゃ! 何気なく試した適職診断で「ハイテンションな自己啓発」を要求されるとは思わなんだ。
「宿命論」とはすなわち「現在の状況をそのまま受け入れる」という意識だが、実際には渋谷が述べる「ハイ・テンションな自己啓発」(=いつか本当のやりたいことを見つけるんだ!)と「宿命論」(=やりたいことなんて見つからないんだ)の間の右往左往しながら、暫定的な正社員だったり、フリーターだったり、無業者だったりするというのが、若者の雇用を巡る問題の構図なのではないか。
言ってみれば現代の若者は、勤労に際して(比喩的な意味での)不断の「躁鬱状態」に置かれている。こうした状態を何とか支え続けるためにこそ、「やりたいこと」のような目標は、ずっと遠くに設定されていなければならないのではないか。冷静になってよく考えてみれば、「やりたいこと」も「働くべき理由」も、内発的には存在しない。だからこそ、客観的には実現不可能な遠い目標を設定し、そうした「漠然としたやりたいこと」へ向けて、テンションを高めていかなければならないのである。鈴木謙介『カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)』P.51-52
スキルもない薄給のNPOスタッフとしては仕事でも恋愛でもテンションくらい上げないとまるでうまくいかない感じなので、あえてベタにテンション上げていきますよ! あーしんど。あ、言ってるそばからテンション下がってる。