引きこもりながら

僕には奥の納屋に引きこもったまま中年期に死んだ父方の叔父がいた。他にも父方の親戚で自殺した人がいる。「あんたもその血筋をうけついでるから、心配でしょーがないわ……」と大阪に住む母が電話口であれこれと話す。冷静に考えれば、引きこもりや自殺に遺伝は関係ないと思うのだが、この歳で親を心配させているようではずいぶんな親不孝者だ。

最近は一歩も外に出ていない。今はサイト全体を作る仕事を依頼されたので、ぼちぼちとこなしている。前回のコーディング料も来月には振り込まれる。薬代やケータイ代の足しにはなるだろう。それにしてもこのネット上のサイト作りというのは、1回か2回打ち合わせで外出すればあとは自宅に一人で仕事ができる。人間関係がうっとおしい人にはうってつけだろうけど、これじゃあまりに寂しい。