スマートなふるまい

共同生活寮に届け物をした際に、なかば強引に「おごるから」と言って事務局長を飲みに誘った。短期間に3人の違うタイプの女性と飲んだことになるが、もう何がなんだか自分が何を求めているのかさっぱりわからなくなっている。というか客観的に自分がどういう人間なのか、まるっきり把握できない。なんなの俺?

帰りの電車でシートに座っていると、そばに立っているサラリーマンの読んでいたスポーツ新聞が自分の頭にガサガサと当たって「うっとおしいなあ」と思っていたら、向かいの席に座っていた初老の品の良い女性が笑みをたたえて「席換わりましょうか?」と言ってくれて、すぐさま笑顔で「大丈夫です」と答えた。たぶん本当に席を換わるつもりじゃなくて、間接的にそのサラリーマンに注意してくれたんだと思う。実にスマートなふるまいだなと思った。あー、こんな歳の取り方したいなあ。