母来襲その後『シッコ』を観た

yodaka2007-09-03

まるで仕事をする気になれない。うーん。この案件の納期っていつだっけ? なんてぼんやり考えながらネット麻雀をしていると、昼過ぎに大阪に住む母が来て、台所の大掃除に駆り出される。

父が物を捨てられない性分なので、父の生活領域は物であふれている。そこに別居9年になる母が来襲し、徹底的に大掃除を開始。不要と思われるものはすべて分別してごみ袋に放り込んでいく。もう汗だく。

何時間かの掃除で、台所はまるで別の空間のようにすっきりした。そのあとマイケル・ムーア監督の『シッコ』(2007/米)のレイトショーを観たかったので、母に頼んで映画館の近くまで車で送ってもらった。時間ぴったり。

アメリカに国民皆保険制度がないことをこの映画を通じて初めて知った。ムーアのバイアスがかかっているとはいえ、保険会社の対応もひどいの一言。自分は日本の医療制度を活用して、診察代も薬代も無料にしてもらっている。それを考えるとアメリカは真に資本主義がむきだしになった恐ろしい国といえる。そしてそのアメリカに追随している日本という国。

今回はムーアらしいユーモアはあまりなかったが、そのぶん皮肉が効いていて実におもしろい。やっぱこの人の映画を撮る際の構成力は大したもんだ。