映画

赤目四十八瀧心中未遂を見た

ひさしぶりに電話がかかってきたかと思ったらレンタル屋のねーちゃんだった。えー? 返却したはずの『赤目四十八瀧心中未遂』(2003/日)のレンタル期限がどうのこうのと、いやちゃんと返したし、それにしても前半は見所ある映画だなーとおもしろくみてたけ…

コーエン兄弟の『ノーカントリー』を見た

『パリ、テキサス』から温もりをすべて奪い去ると『ノーカントリー』になるのだろうか。テキサスに広がる荒涼とした大地。たまたま麻薬取引のトラブルの現場に居合わせ、大金を手にした男ルウェリン(ジョシュ・ブローリン)を、常軌を遥かに逸した殺し屋シ…

崖の上のポニョの存在の耐えられない重さ

もう『崖の上のポニョ』を映画館で観てからけっこうな日にちが経ってしまった。かなり記憶がおぼろげになっている。まあとりあえず感想を記しておこう。ポニョが魚の子ということらしかったので、まっさきに『ファインディング・ニモ』を思い出した。魚を擬…

プラダを着た悪魔

『プラダを着た悪魔』(2006/米)をレンタルで鑑賞。よくできたジョブ・フィルム。手堅くまとめな、という印象。テンポがいい。流行の最先端をでっちあげる現場のスピード感を音楽にのせてうまく表現している。主演のアン・ハサウェイがとってもキュート。鬼編…

茄子 スーツケースの渡り鳥

『茄子 スーツケースの渡り鳥』(2007/日)を見た。ひゃっほーい! おもしろかった! 前作の『茄子 アンダルシアの夏』は劇場で観て、その爽快感にノックダウンされたわけだけれど、今回も期待を裏切らなかった。いいねえ、いいいねえ、ロードレースの展開と駆…

こわれゆく世界の中で

『こわれゆく世界の中で』(2006/英=米)をレンタルで鑑賞。再開発が進むロンドンの一地区を舞台に、ある二家族を軸に展開するヒューマンドラマ。主演ジュード・ロウ。ジュリエット・ビノシュは歳を重ねても相変わらずセクシー。そのほかの俳優たちも、こまか…

闘争こそ我が人生

人生とは、決して撤退を許されぬ闘いそのものであり、死して真の安息を得る。特別版(2枚組) [DVD]" title="300特別版(2枚組) [DVD]">300特別版(2枚組) [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2007/09/26メディア: DVD購入: 3人 クリック: 4…

オススメ映画『マグノリア』今夜関西ローカルにて地上波放送

今日深夜の1時39分から、関西ローカルの読売テレビで、映画『マグノリア』が放送されます。僕は今まで何百本かの映画を観てきましたが、その中であえて順位づけするなら、この『マグノリア』(1999/米)が1位です。CinemaScape/マグノリア(1999/米)を見てもら…

映画オールタイムベストテン

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20071203 いきなり乗り遅れた。今の所、こんな感じ。んー、でもあれも入れたいし、これも入れたい。難しいなあ。 順位 作品名 監督 1位 マグノリア (1999/米) ポール・トーマス・アンダーソン 2位 マルホランド・ドライ…

ETV特集 愛と生を撮る〜女性映画監督は今〜

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2007/1209.html 本日22時から。 長く男社会だった映画界で、女性映画監督の活躍が目立ってきた。今年のカンヌ映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督(38)をはじめ、昨年「ゆれる」で毎日映画コンクールなど数々の映画賞…

好きな偉人 - マスードとゲバラ

好きな偉人としてはベタな所ではチェ・ゲバラ。ただこの人は僕の中では二番目。一番好きなのは911テロの二日前に自爆テロで暗殺されたアフガンの英雄アフマド・シャー・マスード。共に端正な顔立ちで、なおかつ生き様が顔に刻み込まれていてカリスマ性がある…

『松ヶ根乱射事件』を見た

山下敦弘監督作『松ヶ根乱射事件』(2006/日)をレンタルで見た。実話をベースにしているらしいが、本当がどうかわからない。全部虚構なんじゃないのかとすら思う。松ヶ根という田舎町を舞台に、さまざまな人間のさまざまな閉塞感が淡々と映し出される。キム兄…

『天然コケッコー』を観た

京都シネマで山下敦弘監督『天然コケッコー』(2007/日)を鑑賞。脚本はあの「ジョゼ虎」の渡辺あや。観ないわけにはいかないだろう。昨夜3時ごろまで起きていたので、昼ちかくまで眠気が取れなかった。『天然コケッコー』は12時半上映の1回のみ。歩いて駅まで…

母来襲その後『シッコ』を観た

まるで仕事をする気になれない。うーん。この案件の納期っていつだっけ? なんてぼんやり考えながらネット麻雀をしていると、昼過ぎに大阪に住む母が来て、台所の大掃除に駆り出される。父が物を捨てられない性分なので、父の生活領域は物であふれている。そ…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観た

今日から公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を鑑賞。まあ僕はファーストガンダム世代でエヴァ世代じゃないし、テレビシリーズを全話見たのもわりと最近だし、思春期に見てたらきっと大きな影響を受けていたんでしょうけど、イマイチ思い入れはないです…

『レミーのおいしいレストラン』を観て

二条の先行レイトショーで『レミーのおいしいレストラン』(2007/米)を鑑賞。ピクサーアニメーションはこれまで『トイ・ストーリー 』や『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル 』などを観てきたが、ファミリー向けの…

『弓』を見て

キム・ギドク監督作『弓』(2005/韓国)を見た。ええと、なんというか能書きたれるのもいいけど、はっきりいってエロいよ! エロすぎるよ! 完璧なロリコン映画じゃん! いや、そりゃもう美しい画だし、甘くて切なくて優しい作品だけど、これキム・ギドク監督…

うつせみを見て

『うつせみ』(2004/韓国)を見た。キム・ギドク監督は韓国でも異彩をはなち、時に韓国内でも批判される。『うつせみ』はキム・ギドク作で鑑賞5度目の作品。好きな監督ではあるのだが、これだけ暗喩に満ちた物語をどう受け止めてよいやら。『悪い男』(2001/韓…

グエムル 漢江の怪物 - 日常と非日常の境界

『グエムル 漢江の怪物』(2006/韓国)を見た。この作品は近年の韓国映画の中でも代表作の一つになりうる『殺人の追憶』(2003/韓国)の監督をしたポン・ジュノ作。『殺人の追憶』を劇場で観たあとは、現実の街中がなにか違ったものに感じるほどの衝撃を受けた。…

フラガール 甘みのない女のロマンが凝縮されている傑作

「泣ける」と聞いて見てみたんです。映画ファンっていうのは割とひねくれ者が多いので、泣けるか泣けないかで評価しなかったりもするんです。実際ぼくも「泣けたけど5点満点で3点」みたいな作品はあるわけです。ようするにテクニカルな方程式に当てはめただ…

明日の記憶

地上波のテレビで『明日の記憶』(2006/日)を見た。ふつうに泣いた。そういえばこの映画が劇場公開されていた頃、元カノがこの映画を観たがっていたことを覚えている。しかし僕が選んだ映画は、当時同時上映されていた『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005/米=独…

300 <スリーハンドレッド>を観た

朝7時起床。午前はネットしながらダラダラすごす。昼すぎにクレジットカードの申込用紙を投函してみた。フリーランスじゃたぶん審査を通らないだろうな。炎天下のなか、サングラス付のキャップをかぶっていつものコースをマウンテンバイクでタイムアタック。…

スパイダーマン3を観る

朝6時起床。午前中に二条にて『スパイダーマン3』を鑑賞。★3つ。前作や前々作のようなカタルシスは得られなかった。まあ普通の出来かな。帰宅してから、東風荘ランキング卓で10回打って、1着3回・2着2回・3着3回・4着2回。可もなく不可もなくの成績。コーデ…

調子はまあまあ

夜11時半就寝。朝7時半起床。9時半ごろから作業に取りかかる。クリエイターさんも「わけがわからない」と言っていた、懸案だった印刷用スタイルシートの問題点を午前中のあいだに修正。これで大丈夫だろうか。クライアントさんが納得してくれればいいんだけ…

完全休養&映画『GOAL!』

夜12時半就寝。朝8時起床。ここ2週間体調があまり良くないので、テレビも見ずFMだけを聴きながら夜まで完全休養。夜9時から『GOAL!』(2005/米=英)を地上波で見る。シンプルなサクセスストーリーだけど、どうにもこの手のスポーツ物には弱い。サッカーシーン…

ロッキー・バルボア!!!

二条にて『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006/米)を観た。最高だった。もう一度言う。最高だった。いや何度でも言う最高だった! もう全編泣くのをこらえるのに必死だった。鼻水をすすったり、手でぬぐったり。目にたまった涙が時にスクリーンをにじませる。…

それでもボクはやってない 感想

二条で『それでもボクはやってない』(2007/日)を観た。もともと好評な映画だとは知っていたが、これだけ食い入るように映画を観たのは久しぶり。自分は90分程度のコンパクトな映画を好むのだが、2時間半近くある長尺な映画なのに、体感としてせいぜい100分く…

ナイロビの蜂

『ナイロビの蜂』(2005/独=英)を見た。緊張感が持続する一級の社会派スリラーで、見終わってちょっと疲れてしまった。

40歳の童貞男

『40歳の童貞男』(2005/米)と『ナイロビの蜂』(2005/独=英)をゲオで借りる。『ナイロビの蜂』が本命なので、先に『40歳の童貞男』を見た。40歳で童貞の主人公をどうにかしてやろうと同僚がすったもんだと世話焼きするというストーリー。もう完全なコメディ…

ブロークバック・マウンテン

『ブロークバック・マウンテン』(2005/米)を見る。上映時間がすこしだけ長く感じられたが、20年の歳月を描くのだから悲恋物としては十分まとめてきた方だろう。ぐっとくるシーンがそう多いわけではないが、青年期から中年期の人生を考えれば、美しく、とても…