闘病生活は続く

ここ3日の急激な体調の悪化もあって、今日の夕方から近所のかかりつけの神経科の医院に行ってきた。

楽天的な父もここ数日の自分の様子が明らかにおかしいので、さすがに心配になったらしく、仕方がないからこちらから「一緒に来るか?」と持ちかけて、初めて父と二人で主治医の診察を受けた。

自分はもう主治医とかなり信頼関係を築いているので、円滑にこちらの病状を先生に伝え、父は横で黙って聞いていた。

今日は父に自分がいかに上手く主治医やケースワーカーさんと円滑に治療に当たっているか、ちゃんと見せて安心させる思惑もあったので、いつもよりかなり時間を割いて話をした。先生もちゃんと耳を傾けて聞いてくれた。

うつ病のような精神疾患の場合、いや精神疾患に限らず、医者と患者の信頼関係はとても大切だ。勝手に通院を辞めたり、自己判断で断薬するのは非常に危険な行為だと思う。

話をしていく中で、秋口からの不安定な病状について自分なりに客観的な視点に立つこともできた。

去年の夏の終わり頃までは本当に病気が治ったんじゃないかと思うくらい体調は良かった。落とし穴は秋に入ってからだった。

仕事と胆のう炎による入院生活。仕事に関しては病気が治ってないのにも関わらず無理をして続けていたツケがきた。webサイト作成は過酷な頭脳労働なので、脳に相当のストレスをかけながら仕事をしていた。

しかも案件が7年の経験を持つ師匠ですらギブアップ宣言をするほどの過酷なものだった。クライアントとの交渉からコーディングまで、師匠と二人三脚でどうにか乗り越えた達成感はあったが、今考えれば相当の無理をしていたんだと思う。

おまけにその案件を終えてほっとした所に例の内臓疾患による入院騒動だ。24時間点滴の絶食生活、大部屋でなかなか寝付けなかったストレスが知らず知らずの間に思いの外大きくのしかかっていた。

退院後も疲れが取れず、仕事もできない自分に不甲斐なさを感じていた。年内を完全休養に当てると決めた後も、思いの外体調は上向いてくれなかった。

年が明けてからも体調は回復基調に乗らなかった。前年の無理が知らず知らずの間に相当身体に負荷をかけていたのだ。

それに今日明確に気がついた。もう開き直るしかない。今年も休養だ。

完全にうつ病を克服してからでも、なんとでも生きていける。幸いにも自分には経済的余裕がある。どうとでもなる。何も仕事ができないことを深刻に考えることはない。

今まで20代から、いや高校を卒業してから自分は目一杯頑張ってきた。人より多くの挫折も経験してきた。休もう。心身ともにボロボロなんだから休むしかない。

うつ病は基本的に不治の病ではない。安静を心がければ克服できる病気だ。同級生だって同じうつ病にかかって2年間も休職したのちに復職して今は現場で元気にやっている。

自分はあまりにも休むことを知らなかった。本当に休むということがどういうことか分かっていなかった。

さあ、これから人生を本当の意味で楽しむ時だ。猫との暮らしも悪くない。父も自分が上手く主治医やケースワーカーさんとコミュニケーションが取れていることに、ほっとした様子だった。

今まで色々と迷惑をかけた人もいる。正直すまないと思うが、まずは自分の健康を最優先に考えよう。