梨木香歩『西の魔女が死んだ』
とてもオーソドックスな文体で、風景や人物の所作などの描写がイメージとして想起しやすい。会話もふくめてくどすぎず、物語もシンプル。
最終章「渡りの一日」というメインストーリーからハズれた後日談のエピソードが実はいちばん面白味があって、主人公のまいとちょっと変わり者の同級生ショウコとのやり取りが軽妙でいい。この章を元にガーリーな小説を一本書けるんじゃないかな。★★★
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 文庫
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