連日の面接

昨日に引き続き今日も面接。もう暑くて暑くて京都のこの暑さはなんとかならないのか。今回はまともに取り合ってもらえた印象がした。それなりに時間かけて採用するか不採用にするかまじめに検討する姿勢は感じられた。なんかもうそれだけでも嬉しいですよ。…

形だけの面接

炎天下、面接へ行った。近代的なビル。おシャレなオフィス。遊び心も忘れずなのか棚にはマンガも充実している。面接官は若くてきれいなお姉さん。なんだこの場違い感は。ここは待遇が良いだけあってハローワークですでに10人ほど応募者がいると聞いている。…

久しぶりに満点をあげたくなるような小説 - 荻原浩『ママの狙撃銃』

ママの狙撃銃 (双葉文庫)作者: 荻原浩出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/10/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (36件) を見る荻原浩『ママの狙撃銃』を読了。遅読で集中力の続かない私が久しぶりに一気読みできた小説。ほん…

サッカーファンなら読んで絶対損はない戦術理解を深める一冊

ひいきのチームの勝ち負けだけに一喜一憂するレベルから、もう一歩すすんだサッカー観戦の醍醐味をひき出してくれるのがこの4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)だ。本書は「サッカーは監督で決まる、サッカーの主役は監督だ」としるしているよ…

猫は外で遊び、飼い主はネットとアニメと読書の日々

猫用トイレできなこがうんちしてない。明らかに外でしてる。近所迷惑だなあと思いながらも、このやんちゃを室内にとどめておくのは無理。飼い始めは外で事故に遭うかもと心配していたけれど、こやつ行動範囲がどうもかなりせまい。すぐ帰ってくる。メスはオ…

京都駅へ行きよつばとを買う

京都駅に降り立った。片道30分。あいにく待ち合わせはキャンセルになったので喫茶店でアイスコーヒーで喉をうるおした後、さいきんハマっている『よつばと!』の5巻と6巻を買って、ビックカメラでiPodの純正イヤフォンも購入。家に戻って病院へ。待合室でよ…

梨木香歩『西の魔女が死んだ』

梨木香歩『西の魔女が死んだ』を読了。とてもオーソドックスな文体で、風景や人物の所作などの描写がイメージとして想起しやすい。会話もふくめてくどすぎず、物語もシンプル。最終章「渡りの一日」というメインストーリーからハズれた後日談のエピソードが…

舞城王太郎『阿修羅ガール』

舞城王太郎『阿修羅ガール』を読了。書き出しで一気に引き込まれた。すごい。★★★ 減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。 返せ。 主人公のアイコの思春期の一途で支離滅裂で浅薄な思いが、活き活きと描か…

恩田陸『ユージニア』と機本伸司『神様のパズル』

恩田陸『ユージニア』と機本伸司『神様のパズル』を読了。『ユージニア』は数十年まえに起こった毒物大量殺人事件を、インタビュー形式と関係者の過去の記憶から掘り起こして、相互にずれる主観から多角的に事件そのものがなんであったか、からまった糸をほ…

恩田陸『三月は深き紅の淵を』★★★★

夏になると恩田陸の小説を読みたくなる。なぜだろう。暑くてバテてるときに読むと、影をまとったノスタルジックな文体に涼しさを感じる。寒気を伴っているとも言える。おもしろくも奇妙なミステリだった。『三月は深き紅の淵を』は四部構成になっていて、そ…

スカイ・クロラシリーズ

京都は35℃以上の猛暑日がつづいている。気温につられるように眠気が体を覆っていく。傍らですーすーと寝ている猫より一日の睡眠時間がながい。たぶん。ここ最近は森博嗣のスカイ・クロラシリーズをずっと読んでいる。飛行機乗り。戦闘機パイロットの話だ。一…

最近読んだ本──矢口敦子「償い」と樹林伸「ビット・トレーダー」

矢口敦子「償い」は近所の書店でランキング1位のミステリー小説。主人公は元医師だがいまはホームレス。ある深刻な事情で地位も名前も捨てた主人公。そんな彼が生活する街で何件もの殺人事件が起きる。とある少年との出会いをきっかけに事件と彼の過去が少し…

近況と猫と最近読んだ小説について

体調をくずしてから数ヶ月。なんだかんだで桜が散る時期になった。まだ仕事ができるほどには回復していない。それでも自宅療養のなかで少しずつ良くなってきた。夜は12時〜2時のあたりで眠りについて、朝は8時〜10時ごろまでに起きるというゆるゆるとしたサ…

ブッダとガンジーに学ぼう

ブッダと言えば、たしかシャカ族の王族の一員だったはず。彼は苦行を経たのちに、目覚めた、もしくは悟りを開いたとされる。当時のインドは、都市型社会へと急速に変貌を遂げつつあり、農耕による部族集団的な人間関係に大きな変化をもたらしていた。そんな…

土方歳三 最期の一日

木曜時代劇で『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(寺田ポンプ 低水用水中ポンプ(ミスター底水) S-500LN 50HZ, 有明町:d41d8cd9 --- shinsengumi-exp.jp)の再放送を見た。司馬遼太郎『燃えよ剣』と合わせて見ると、面白さ倍増だね(てか、司馬の著書ってこ…

この人と福祉を語ろう 〜作家・山本文緒〜

http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0712/71218.html お! 山本文緒だ! NHK教育テレビ午後8時から。再放送は12月25日。 等身大の女性の恋・本音をつづってきた作家、山本文緒さん。その3年ぶりの新作「再婚生活」は長年患ってきたうつ病と向き合い…

超新星

ゴロゴロとなついてくる仔猫を胸の上に置きながら、森博嗣『少し変わった子あります』を読み終えた。毎夜、主人公と同じように孤独を楽しげに味わいながら、毎回違った女の子たちとの交流をじっくり楽しんでいた。それは心地よい読書感だった。僕は幸福で精…

ひきこもるという心性の中の積極性について

静けさとは、すなわち「無関係さ」の蓄積であって、数々の影響を丹念に一つずつ遮断してようやく最後に得られる「孤立」である。そこに自分だけが残るからこそ、静けさを感じることができる。それが私の安定を支えるメカニズムといっても良く、つまり、この…

変革することを目指すことによる鈍化現象について

その次は、大学の話になり、「変革」という名の下に行なわれている「鈍化」について、おきまりの愚痴を言い合った。「よくも、これほどの頭脳集団を見殺しにできるものだと思います」と彼女は言った。「見殺しというのは、いささか当たっていない気もします…

少し変わった子あります

「なるほど。しかし、注文ならば、食べるまえにすることだろう?」「いやいや、それが素人なのです」 普通、客は素人である。しかし、荒木の話はまだまだ続く。 「コツを教えましょう。具体的な注文をしてはいけない。それでは、すぐに対処されてしまうし、…

好きな偉人 - マスードとゲバラ

好きな偉人としてはベタな所ではチェ・ゲバラ。ただこの人は僕の中では二番目。一番好きなのは911テロの二日前に自爆テロで暗殺されたアフガンの英雄アフマド・シャー・マスード。共に端正な顔立ちで、なおかつ生き様が顔に刻み込まれていてカリスマ性がある…

梅田望夫『ウェブ時代をゆく』を読んだ

梅田望夫『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)』を読了。『ウェブ進化論』より断然良かった。 ネット以前の自分 僕は高校卒業後、工場で昼勤夜勤を一年ほど繰り返しながら学費を貯めて、デザイン専門学校のイラストレーター科(夜間部…

最近読んだ本、または読みたい本、気になる本、読みかけの本

相変わらず体調悪くて、書評なんて書けないのでごく簡単な感想にとどめて列挙します。ホームレス中学生作者: 麒麟・田村裕出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2007/08/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 266回この商品を含むブログ …

高学歴ワーキングプア

末は博士か大臣か──「『博士』がキラキラと輝いていた時代が、たしかにあったのだ」。水月昭道さんは著書の中で、しみじみと記す。実際の「平成の博士」はどうか。大学院を修了しても「2人に1人」は定職に就けず、「フリーター博士」は1万2千人以上。専任教…

ひきこもり・ニート・不登校の人たちの情報感度が高い?

『雨宮処凛の「オールニートニッポン」 (祥伝社新書)』を114ページ(第2章)まで読んだ。本書はあとがき含めて251ページあり、まだ半分弱しか読んでいないので、この時点で言及するのはまったくもってフェアじゃないんですが、とりあえず書きとめておきます…

入院9日目

胆嚢炎で入院して9日目。絶食生活とはおさらばしたものの流動食のまずいのなんのって。今日は5時半起床。雨の中、自転車にさしてあった傘をパクって(後でちゃんと戻しておきましたよ)コンビニにポテチとコーヒーゼリーを買いに行く。スリッパがずぶ濡れに…

荻原浩『なかよし小鳩組』を読んで

零細広告代理店がヤクザのイメージアップ戦略の仕事を請け負ってしまう泣き笑いの物語。後半一気読み。笑って笑って熱いラストシーン。決めた。この作家の作品は全部読んでやる。これだけ様々なジャンルを越境していく作家はそうはいないはず。なかよし小鳩…

週の中休み

案件ひとつ片付けたので昨日も今日も仕事なし。この先の見えない不安定感がたまらなくいい。部屋でごろごろと寝転びながら小説を読む。またまた今回も恩田陸作品の『黄昏の百合の骨』。これって『麦の海に沈む果実』の続編じゃん。先に本書を読んでたら所々…

ここ二日の労働時間は4時間

昨日も今日もコーディング。昨日の労働時間は1時間くらい。今日は3時間くらい。ほんと働いてないなあ。いや仕事が早いと言っておこう。出来上がったら師匠にチェックしてもらう。「ここ、1ピクセルほどズレてますね」と毎度のめっちゃ細かい指摘が速攻で入る…

恩田陸『月を追いかけて』を読んで

さすがにあまりにスローペースで仕事していると案件がたまりそうなので、昨日のうちにひとつ仕上げた。次の案件は決まっているけど、まだデザイン段階であれこれメールが飛び交っているので、ちょっとのあいだ出番はなさそう。今日は朝から神経科の医院へ。1…