ただ過ぎていく

今年は何をしていたんだろうか。近所の本屋に立ち寄るだけでふらふらになったり倒れそうになったりひどい時期もあった。梅雨前はサイト作成のヘルプを頼まれて、かんたんなHTMLのコーディングを100ページほどやっていた。打ち合わせや仕事で久々に電車やバスの満員状態を体験してちょっと疲れた。

夏場、健康不安があるからと短時間のパート職を探していたが地方の求人は壊滅的だ。けっきょく職安でフルタイムの工場をすすめられて、まったく気乗りはしなかったがリハビリのつもりで面接を受けたらあっさり採用された。

田んぼに囲まれた田舎に立ち並ぶ小規模の工場群。まわりにはコンビニもスーパーもない。延々と単純な検査・組み立て作業がつづく。首と肩と腰と心が悲鳴をあげた。一週間と持たず辞表を書くはめになった。

しばらく体調は不安定だったが、薬の量は減り少し落ち着いてきた。でもまだ他府県まで出かけられるかというと自信がない。歳もとった。貯金は目に見えて減っている。できることは限られている。できる範囲で今をやり過ごすしかない。

答えのない時間がただ過ぎていく。