2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧
京都スカラ座にて『スパイダーマン2』を鑑賞。孤高のスパイダーマンか、恋する平凡な一青年か。ふたつの選択をまえに、飛翔し、ときに落下しながら悩みつづける等身大のヒーローが帰ってきた。ウッディ・アレンは言った。「人生には、おぞましい人生と、悲…
どうして自分で自分を苦しめたりするの? どうせ人生が苦しめてくれるのに。(ローラ・ウォーカー)
京極弥生座で『4人の食卓』を鑑賞。『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン主演作。観客を驚かせ、怖がらせることを第一の目的としたものをホラー映画とよぶのなら、『4人の食卓』はホラーとは言いがたい。ジャンル映画を越境する狂気と哀しみにあふれたこの映…
さわやかなブラックユーモアとでも言うべきセンスあふれる良作。冴えない日常におこる冴えない事件を、こうもおもしろおかしく撮れるなんてすごいなあ。原題は「フランダースの犬」。これまたブラック。★★★★
自分はいったい何者か、だって? 自己なんて虚構だよ。ほら、足元をみてごらん。きみが必死で積み上げたそばからサラサラと崩れはじめてるよ。
かっちりした筋立てで、脚本の巧みさがめだつ。小道具の使い方もうまい。ただ女精神科医とトニー・レオンの中途半端なラブシーンは余計だ。もっと男くさくてもじゅうぶん画になっていただろうに。★★★☆
あ、こういうところあるかも。今日、ちょっと調子にのって嫌いな人の悪口を言っていたのだが、「私は嫌いだが、あなたまで嫌う必要はない」という一線だけは守らないとなあ。好き嫌いの表明自体はかまわないとおもうが、相手に同意求めちゃいかんな。気をつ…
ハンバーガーを食べていて、ふとじぶんの業のようなものをかんがえる。この死物が、元は呼吸する生き物だったと実感するのは難しい。構造的に食から死が遠ざかっている。じぶんがやがて死ぬということすら、やはり実感できない。あまつさえ、生きていること…
これでもいちおう平日は外出し、週末は家でくつろぐという規則ただしい(?)失業生活を送っている。選挙投票日は日曜。ここのところの暑さもあって、日曜はめんどくさがってそとに出ないような気がしたので、期日前投票で投票をすませてきた。しかし当日に…
深夜映画で『友だちのうちはどこ?』をみる。イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督作。少年が、まちがって自宅に持ち帰った友だちのノートを返すために、その友だちの家をさがしてかけずり回るというだけのお話。素朴。あまりに素朴だ。これが邦画やハリ…
映画の日。MOVIX京都で『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を鑑賞。ロンのむねに顔をうずめるハーマイオニーを後ろからいたわるハリー。14、5歳の彼らは、もうたんなる子供ではなく、そこはかとなく男性性・女性性の萌芽をかんじるわけだが、もちろん…