引きこもり男、生活苦しく無理心中か

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生活の困窮という要因がおおきいのか。一般的な無理心中の構図で語れるのであまり騒がれなかったのかもしれない。村上龍の「金があればすべてOKということじゃないけど、お金によって免れることができる不幸というのは結構あります」ということばをおもいだす。男の36歳という年齢が気になる。30をすぎるととたんに就職の展望がせばまるし、35をすぎるとバイトすら厳しくなる。若年就労問題としてニートやフリーター問題が引きこもりを包括しつつ注目されているが、35歳以上は統計からもはずされカヤの外に置かれている。引きこもりが若年就労の文脈で語られてしまうと、深刻化・長期化する高齢無業者や高齢引きこもりの問題がさらにおざなりにされてしまうのではないか、という危惧をおぼえる。