夜這い本

知人から借りた辻信一『スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)』を読了。スローライフなんて元々生活の基盤がしっかりしているインテリの理想論なんじゃないの、という下層階級のひがみもすこしある。まあでももともと「無限成長」の神話なんて信じてないから、基本ベースとしてはそのとおりだよねって話が多い。同意できるってだけでこれといって意外性を感じなかったので、さして印象に残るものはなかった。

今日は赤松啓介夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』と戸井十月チェ・ゲバラの遥かな旅 (集英社文庫)』と村上春樹ノルウェイの森 上 (講談社文庫)』を購入。『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』は戦前まで村落共同体にひろくのこっていた夜這いの風習を著者の経験もふくめて活き活きと活写していてとてもおもしろい。貞操観念だの一夫一婦制など現代の性倫理の歴史がいかに浅いものであるかがよくわかる。