花とアリスと東京原発

yodaka2004-10-21

ビデオで岩井俊二監督『花とアリス』(2004/日)と山川元監督『東京原発』(2002/日)を見る。『花とアリス』はカメオ出演やゲスト出演的な面々が少々うっとおしくて散漫な印象もあるが、岩井俊二の少女趣味が究極レベルで昇華された傑作と言っていいとおもう。鈴木杏をあれほどか弱く、蒼井優をあれほどまでに愛らしく撮れる監督が他にいるだろうか? 正直、岩井俊二は苦手な監督のひとりなのだが(リリィ・シュシュとか大嫌い)、『花とアリス』は笑いが効いた軽いテイストでもあるので嫌味なく見れた(★★★★ 4.1)。

東京原発』は反原発派の一方的なレクチャーみたいなかんじだったが、娯楽映画としてもちゃんと成立していて、その軽妙なタッチはなかなか心地いい。じぶんは消極的原発容認派だが、この映画を見ると断固原発反対派にゆり動かされてしまいそうになる。原発以外にもへぇーへぇーというトリビア満載なので見て損はないと思う(★★★☆ 3.6)。