<だれでもみんな>は<私をのぞく>

気をつけよう、あまいコトバと暗い道
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玄田有史・曲沼美穂著『ニート』に対する批判的ブックレビュー。

だれでもニートになるかもしれないという一歩引いた身がまえは、ニートをめぐる言説が排除的なものではないという言い訳を、「言ってるボクもみんなの側」という語り手の虚構の位置づけで補強する。しかし、それだけではない。より原理的なまやかしの装置でもある。
「だれもが同じ」と強調することは、現状においてニートとかフリーターとか言われている人たちが、自分たちの不利な状況を改善するために特別な対策を求めることを阻む。「あなたたちだけ特別というわけにはいきません。だれだって、みんな同じリスクをしょっているのです」と

課題共有って難しいね。