たぶんおたくだったあの頃

あー、次のややこし研のテーマはオタクか。参加できるか微妙。とりあえずおたく自分史メモでも書いてお茶を濁そう。

ティーンネイジのころは明らかにアニメおたくだった、と思う。アニメージュは毎月買っていたし、『トップをねらえ!』のイラストを送って掲載されたり、キャラクター人気投票で音無響子さんに投票して編集部からコメントを求める電話にしどろもどろになったり、当時テレビ放映されていたアニメのオープニングとエンディングをほとんどビデオ録画して自作アニソンビデオを作ったり、ビデオのない頃は『未来少年コナン』をラジオの録音機能を使って録音したり、声優のミスキャストや作画レベルの低下に本気で憤ってみたり、高校のころは当然のごとくアニメーション部副部長だったりした。

高校三年くらいのころに宮崎勤の事件があって、親のつめたい視線に「おれはちがう! 一緒にしないでくれ!」と抗弁したことを鮮明に覚えている。この事件を境に自分は無自覚にアニメに耽溺できないようになった。メディアのおたくバッシングを内面化したこともあって、おたくであることを恥じる心性が抜きがたく沈殿し、ハタチを境にあれほど好きだったアニメから急速に遠ざかる。

今のおたく界隈についてはまったくわからない。秋葉原の様子に衝撃を受け、『電車男』にいたっては隔世の感がある。いまほどには消費行動に結びついてもいなかったように思う。書き出してみると、なんかこう時代を感じるというか、歳食ったなあと感じる。