風邪

レンタルした『サイドウェイ』(2004/米=ハンガリー)のDVDは未見のまま延滞4日目に入ろうとしている。父はこの映画をとても気に入っていたが見る気力がわかない。

寝不足と夏風邪による抵抗力の衰えからか、歯痛や腰痛や腹痛や神経痛がいっぺんにやってくる。内科も併せてやっている耳鼻科に行き、歯科医院に行き、来週は鍼灸医院に行く。病気に対して仕事以上にまじめに取り組むあたりが僕の短所であり長所だが、日頃からの予防という観点が希薄なのが問題だ。

風邪を引く前に、ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』と阿部和重インディヴィジュアル・プロジェクション』を読み終えた。リアリティをあぶりだすための虚構。両作品ともそういった感覚を呼び起こす何かが含まれていた。いまは村上春樹海辺のカフカ』を読んでいる。選んだ理由は楽だから。暑苦しくてごつごつした文体は弱った身体が受けつけない。