若者自立塾の現状が情報番組で取り上げられていた

夕方の関西ローカルの情報番組で若者自立塾の話題を取り上げていた。例の厚生労働省に認定を受けたNPOなど20団体がニート支援を合宿形式でおこなうというもの。いま現在、なかなか希望者が集まらず自立塾の活動を順調にスタートさせることができた団体は2つ程度らしい。とある団体の現場の様子が取材されていたが、入塾した若者はひきこもりと親和性が高い印象をうけた。

コメンテイターの勝谷誠彦氏が、こんな連中に私たちの血税を使って…(以下略)、自衛隊に…(以下略)とか、強制ボランティアに…(以下略)とか、まあ相変わらずのおざなりの煽りコメントに終始していたのが印象的だった。新卒採用以外の道がせまいこととかその採用基準の変化とか、中高年の雇用既得権のために若者が犠牲になっているとか、不況とか効率第一主義による雇用形態の変化とか、ローカルコミュニティの崩壊とか、ちょっとしたきっかけでドロップアウトする危険性にさらされている若年者の現状なんてどうでもいいんだろうなあ。

若年失業率なんて先進欧米各国とくらべても特別高いわけでもなく、日本の若者だけがことさらに意欲がないとか無責任だとか道徳的非難に晒されるいわれはない。そういうお説教に留まっていても無益なだけだし、ニート問題なんて国内にとどまらない諸々の事情から浮きあがってきた氷山の一角にすぎない。