アイランドとエピソード3

六月末にオープンした二条のシネコン(TOHOシネマズ二条)に初めて行ってみた。電車一本で行ける映画館はここだけなのでありがたい。近未来的で広大なエントランスはなかなかのもの。

さっそく『アイランド』(2005/米)を鑑賞。『パール・ハーバー』や『アルマゲドン』のマイケル・ベイ監督作だけあって画作りは派手、そしてストーリーは大ざっぱ。まあ時間つぶしの大掛かりなエンターテイメントとしては及第点かなあ。後半になるほど尻つぼみだけど、カーチェイスで車がぶっつぶれるシーンはなかなか。一応は現代的な優性思想にもつながりそうなモチーフを扱っているが、結局のところマッドサイエンティストと主人公の対決という勧善懲悪モノで、深みも目新しさもない。いかにもハリウッドといった感じで、この映画そのものがいかにも工業製品的なプロダクツ、というのが何とも皮肉めいている。(★★★ 3.0)

二本目は『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』(2005/米)をレイトショー(1200円)で鑑賞。スター・ウォーズのファンでもないし、話のつながりもろくに覚えてなかったんだけど、それでもこれは尻上がりに盛り上がっていったので楽しかった。ファンならピースが合わさっていく快感に打ち震えるんじゃないだろうか。スター・ウォーズって結局のところ壮大なチャンバラ映画であって、ライトセーバーによるチャンバラ劇をいかに盛り上げるかという一点から敷衍して神話的な物語が築き上げられたんだと勝手に納得した。(★★★★ 4.0)