幸福度と属性の関係

最も幸せな日本人像は 30代、都会暮らし、専業主婦
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051118-00000000-san-soci

この手の社会調査はどのように受け取ったらいいのか判断が難しい。

このニュースの元ネタはこの論文らしい→なぜあなたは不幸なのか
http://www.iser.osaka-u.ac.jp/rcbe/gyoseki/fukou.pdf
幸福感を持てるかどうかは、その(社会的・生物学的)属性が社会的にどのように評価されているかに強く依存しているとのこと。

まあ話のネタにいくつか箇条書き。

  • 男性は女性より不幸。男性優位社会で男性に責任と緊張を強いるせい?
  • 30歳代がいちばん幸福。アメリカ、イギリスなどでは逆に30代が不幸。
  • 所得を調整しても学歴が高いほど幸福。ただし高卒より短大卒は不幸。大学院は対象外。
  • 主婦になった人は高学歴ほど幸福度が低い。
  • 所得を調整してもパートで働いている主婦は無職の主婦より不幸。労働の負の効果か。
  • 失業中の人はやっぱり不幸。
  • 個人所得が増えるにつれ幸福度も高くなるが、年収700万を超えるとむしろ低下することも。
  • 資産が多いほど幸福であるが、平均的な幸福度はかなり低い資産額(2000万あたり)で飽和する。
  • 消費額は幸福度とあんまり関係がない。
  • 他人の生活水準を意識しているほど不幸。(競争心)
  • 他人を思いやる人ほど幸福。(利他性)
  • 「できるだけ質素な生活をしたい」と考えている人は不幸。
  • 「人生の目的はお金だ」と考えている人は不幸。
  • 無宗教の人より宗教を熱心に信仰している人のほうが幸福。
  • 田舎より大都市に住んでいる人のほうが幸福。
  • 危険回避的(心配性)な人ほど不幸。