動くな、死ね、甦れ!

『動くな、死ね、甦れ!』(1989/露)についてはせいぜい蓮實重彦が「このかけねなしの傑作を見逃すことは、生涯の損失につながるはずだと自信をもって断言したい」といつものの物言いで推奨していた文章をちらっと読んだことがあるていどで、そもそもロシア映画だともモノクロであることも舞台が終戦まもない極東ロシアだということもなにひとつ知らなかったわけだがおかげで驚きも大きかった。ラストはちょっと作為的に過ぎるような気もしたがこりゃたしかに大したもんだと思う。