剥けば剥くほど芯がない

死にかけながらもしぶとく生きている愛猫がまとまりのないウチ家族のハブになっている。そういうこともあって西加奈子の『さくら』に朝方まで読みふけるほど夢中になったわけだけど、ネットを巡るとあんがい酷評がめだつ(それにしてもamazonのあらすじは完全なネタバレじゃないか)。エウレカセブンGyaOで25話まで夢中になって見てた。これも酷評に出くわすことが多い。

ネットでいろんな作品の批評・感想にふれるにつれ、自分は周りがけなしているものにかんたんに感動している安っぽい感性しか持ち合わせていないんじゃないかと落ち着かなくなることがある。そうなるとブログに素直な感想を書くことまで自重したり。かと思えば、権威のあるっぽい人がその作品をほめていたらどこかであーよかったと安心したり。

気がついたら格差社会がどうのといった社会ネタの会話でもほとんどネットの聞きかじりを薄めてしゃべってるだけ。自分の意見なんてどこにもなかったりするわけですよ。まあ馬鹿が自分の意見なんて持たないほうがいいのかもしれない。ネットじゃその分野に精通した専門家がプロアマ問わず様々にすぐれた論考を披露してくれているのだから、まずはその情報を集めて知識を蓄え、その各々の差異や違和感に敏感になったほうがいいか。まあこれもネットでの聞きかじり、つーかパクリなんですけど!→「自分で考える」ことへの批判