科学する麻雀

科学する麻雀 (講談社現代新書)

科学する麻雀 (講談社現代新書)

「ムダに考える」ことほどムダなことはない。考えるまでもなくその問題の答えを知っていること(あるいはその問題が解けないことを知っていること)──重要なのは、まさにそのことなのである。P.30

麻雀1.0から2.0へ。ネット麻雀で得られた膨大な実践譜から様々な統計データを実証的に調べあげて、これまで常識とされていた麻雀のセオリーを次々とくつがえしている画期的な麻雀戦術書。これまで色々な戦術書を読んできたが、これほどに明快かつ実用的な基準を示したものは他に知らない。

ビギナーにはつらいが、だいたいの麻雀用語が理解できるようになってくる初級から中級者あたりの人がたとえば本書のベタオリの法則を暗記するだけでかなりの勝率アップが見込めるだろう。ぱらぱらっとめくると難しそうな数式や統計データが並んでいてぎょっとするけど、わからないところは読み飛ばしてオーケー。結論部分を熟読し、その根拠をおおまかにつかめば十分だ。