高齢猫の死に際して

今日飼い猫が死んだ。子猫のときに拾ってから21年目の春。桜が散るのと時を同じくするように逝ってしまった。人間でいうと100歳。2ヶ月前から歯槽膿漏の症状をおさえる投薬と体力維持のための注射で命をつなぐ状態だったからよくがんばったと思う。

おおむね老衰ではあるが、弱るきっかけは歯槽膿漏だった。それまでに歯もずいぶん抜けていて晩年ドライフードを飲み込むように食べていたのはふびんだった。これだけ高齢の猫を飼った経験がなかったので、猫のデンタルケアに無頓着だった。他に目立った内臓疾患などを抱えていなかっただけに悔やまれる。まだ元気だったころから口臭が気になっていたのだが、歯槽膿漏が悪化するまで処置を怠っていた。猫を飼っているひとは飼い猫が高齢にさしかかるまえから、口の中の状態には気をつけたほうがいいと思う。

あとこれまで飼っていた猫を交通事故で何匹か失っている。とくにオス猫は行動範囲がメスより広いので危険度が増す。屋外でほかの猫から病気をうつされることもあるだろう。ちょっとかわいそうに思うかもしれないが猫は基本的に室内飼いにすべきだ。