労働をいいことだとは思っていない

収入は人並みより少なくてもかまわないから働いている時間を短くしていたいという人間には文句をつけるというのは労働を美徳として疑わなかった時代の残り滓で、僕は労働をいいことだとは思っていないから収入よりも暇な時間の方を選ぶ。保坂和志『季節の記憶』P.77

保坂和志の小説のいいところは、たとえばハードワークを称揚するような規範のようなものが一切感じられないところなのかもしれない。その対極にあるのがマンガ『働きマン』で、うつでまともに働けないからよけいにそう感じるのかもしれないけれど、仕事を第一にかんがえるような価値観にはやはりついていけない。

今日はとても調子がよくてカフェ・コモンズまで外出することもできた。毎日がこうだったらどれだけ楽だろう。