それでもボクはやってない 感想

二条で『それでもボクはやってない』(2007/日)を観た。もともと好評な映画だとは知っていたが、これだけ食い入るように映画を観たのは久しぶり。自分は90分程度のコンパクトな映画を好むのだが、2時間半近くある長尺な映画なのに、体感としてせいぜい100分くらいだろうか。退屈するところがない。痴漢冤罪を題材に、日本の警察・検察・裁判のあり方全体に鋭く切り込んでいく脚本は見事だと思う。