ロッキー・バルボア!!!

二条にて『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006/米)を観た。最高だった。もう一度言う。最高だった。いや何度でも言う最高だった! もう全編泣くのをこらえるのに必死だった。鼻水をすすったり、手でぬぐったり。目にたまった涙が時にスクリーンをにじませる。

シリーズ前作の『ロッキー5』でストリートファイトを繰り広げたロッキーの姿はあまりに惨めなものだった。哀しかった。これがロッキーシリーズの末路なのかと。しかしロッキーは鮮やかに復活した。原点に戻り、老境にさしかかったロッキーの哀愁が、ドラマに厚みを与える。ロッキーのテーマ曲が流れるだけで心が振るえた。

「ロッキー! 頑張れロッキー!」。心の中で叫ぶ。上映終了後しばらく放心状態だった。トイレに入って、鏡にうつった自分の目は真っ赤だった。ロッキーシリーズに思い入れのある人すべてに捧げたスタローン渾身の一作。テレビではなく劇場で観てほしい。

採点は100点満点で99点。1点の減点は、マイク・タイソンカメオ出演させた点だけ。いやもう今日は最高の一日だ。