注文の多いクライアント

例の「注文の多いクライアント」について、ここまではクリエイターさんが主に対応していたのですが、クリエイターさんは他にも仕事をいくつも抱えているなかで、メール対応する心理的余裕もないとのことで、僕が全面的に引き継ぎました。

で、今回の案件で何が一番苦労したかというと、印刷関連だったんです。ウェブページを「こうこうこういうふうに印刷できるように」とか「こちらの環境では表示が崩れます」とか、とにかくこんなに印刷について注文の多いクライアントは早々いません。

紙媒体とウェブページは基本的には別物であることを理解してもらい、ある時点でお互いに妥協したほうがいいのですが、素人であるクライアントにはその点がなかなかわかってもらえず、追加要求を無邪気にどんどん出してきます。クリエイターさんは完全に疲弊しきっていたので、まだ余裕のある僕が一発かましてやりました。

当然クライアントの心象は悪化する可能性がたかいわけですが、ここは誰かが悪役を買ってでないと収集がつかないと思い、失礼を承知で「こちらにも限界がある」というようなことをメールで送りました。嫌われたってかまうもんか。いくらクライアントとはいえ神様じゃない。同じ人間同士です。言うことは言っておかないときりがないですからね。