蛇行する川のほとりを読んで

恩田陸『蛇行する川のほとり』を読了。お、乙女ワールドだなあ。初めは少女漫画でも読んでいる気分だったが、少しずつミステリー色が強くなってくる。著者自身が文庫化にあたってのあとがきに、「ガーリー魂を満足させる本になって嬉しかった」と書いているとおり、あくまで基本は乙女。少女が少女でいられるほんの短いひと時、ひと夏を実にうまく切り取っている。納涼には最適だった。真夏に読めてよかった。

蛇行する川のほとり (中公文庫)

蛇行する川のほとり (中公文庫)