七夕の日の散歩

昨秋、胆嚢炎で入院時に60kgだった理想体重が、その後の寝たきり生活で一気に76kgオーバーの肥満レベルに達した。ここ最近多少うごけるようになったので、今日から母にもらった万歩計をジーンズのポケットにいれて早朝や日が暮れた夜に散歩することにした。

散歩コースはそばの田園地帯。左右に広がる田んぼを横目に iPod nano で音楽を聴きながら、川沿いの土手をまわって線路わきの農道をとおって旧国道をわたって自宅にもどる。そのあと無理をしないていどにスクワット。

朝は農作業している人とすれちがうこともあるけれど、夜ともなると人と出くわすことはない。邦楽・洋楽をシャッフルし、虫の鳴き声も聴こえるていどの音量でとぼとぼと夜空に手をかざしたり、歌にあわせて口ずさんだり手をひろげてみたりと気楽な散歩だ。

数ヶ月前は外を5分歩いただけでアスファルトに倒れこんで、悔し涙を滲ませながら夜空を憎憎しげに眺めていたけれど、いまはふしぎなほど精神的には安定している。あとは身体的な回復がどこまで進むか。無理をすると反動ですぐに体調を崩すのでぼちぼち行こうと思う。

輝くような未来も希望もないけれど、病気と寄り添いながら一歩一歩あるいていくしかない。

写真は最近の猫と、散歩コースから見た近所唯一の高層マンションで暗い部分は山か田んぼ。