仕事探しをぼちぼちと

体調は横ばいだけど、去年の冬のように動けなくなるという事態には陥らず、ちょこちょこ仕事を探している。うつ持ちという事情もあって地元の職安より西陣の職安の方が都合がいいので、電車とバスを乗り継ぎ片道1時間かけて出かけている。

この前久しぶりに受けた面接は不採用だったけど、スーツや履歴書の準備など億劫な作業をこなせた点ではよかった。うつ持ちだとこういった面接にたどり着くまでの気力や体調管理で挫折しがちなので、採用・不採用に関係なく動けていることが重要とも言える。

今日は地元の求人に電話で問い合わせて面接に赴いたが、思った以上に労働条件が過酷だったので半ば辞退する格好になった。残念ではあるけれど履歴書の書き方はこなれてきたし、前回より伸び伸び話せた点は進歩であると自分を褒めてやりたい。

ふつうはただの失敗体験かもしれないが、これもまたリハビリのひとつであり自分にとっては些細な成功体験でもある。

玉突き事故に遭う

四条烏丸雀荘でひとり煙草をふかしながらオレンジジュースを飲んでいた。完全リラックス。仲間はまだ誰も来ていない。メールをよく確認すると待ち合わせ場所は同じ系列の京都駅前店だった。

あわててタクシーを拾って京都駅前へ向かう。交差点で止まっている時、どん! という衝撃が後ろから襲ってきた。

3台の玉突き事故だった。怪我もなかったのでそのまま別のタクシーに乗り換えて目的の雀荘到着。さっそくセット打ち。「いいネタになったなあ」などとぼんやり考えながら、気がついたらトップ目とかなり差を広げられていた。店員のお姉さんの太ともを気にしていたからだろうか。

咲を意識して意味のないカンを繰り返して荒らしていたら、いつのまにか場が平たくなっていた。最後も暗カン後に三面張を捨ててドラ単騎でリーチして跳満ツモアガリで逆転トップ。亜空間殺法か。

帰りの電車は思ったより空いていた。夏休みで学生がいないと助かる。渓谷を抜け山と田畑がひろがる地元は少しずつ活気を失っているように見えた。

きなこが死んだ

きなこが死んだ。

大阪の某所で捨てられていたところを優しいお姉さんに拾われて、友人のつてで我が家で飼うようになってからちょうど3回目の秋だった。

10日前、外から帰ってきた様子が明らかにおかしかったので動物病院に運び込んだ。外傷はなかったがさまざまな検査の結果、危険な状態で即日死んでもおかしくない数値を示していた。

自力で食べ物どころか水も飲めない。エコーでもレントゲンでも内臓の損傷具合は判別できなかったが、明らかに外的ショックによるダメージが血液検査の数値に表れていた。連日の点滴と抗生物質投与、手探りの治療の日々がつづく。

治療が功を奏したのか、跳ね上がっていた肝臓と腎臓の異常値はみるみる下がっていった。痛がるそぶりも見せなくなった。すると今度は赤血球数がどんどん下がっていく。体内で出血が起こり血の絶対量が半分になり輸血をせざるを得ない事態になった。

輸血の結果、数値は予想以上に良化しきなこの様子も若干持ち直したように見えた。輸血後、自力で食べられるようになることを獣医も自分も期待したがそれは叶わぬ期待だった。ミルクを注射器で飲ましていたが、やがてそれも吐くようになった。家ではじっとして動かない。

吐く間隔は日増しに短くなっていった。吐瀉物は緑色に変化していった。胆汁ではないかというのが獣医の見解だった。点滴で栄養を補っていたがみるみるやせ衰えていった。4.1kgあった体重は3.6kgまで落ちた。きなこが吐くたびに回復への期待は薄れていった。腸のどこかが物理的に閉塞している可能性が高まった。

10日目、動物病院でまた吐いた。吐いたあとは今までにないひどい苦しみ方だった。血液検査もできず点滴だけ済まして連れて帰ることになったのだが、点滴の最中も落ち着く様子を見せず非常に苦しんでいる様子がありありと伝わってきた。

もうこれ以上苦しめるのはあまりに忍びなかった。自分から安楽死の処置を急遽申し出た。苦渋の決断だった。

奥の処置室に移動させ、獣医がゆっくりと麻酔剤を注入していく。荒かった息の間隔が少しずつ長くなって瞳孔の反応がなくなっていく。猫は死ぬときに目を閉じない。意識がなくなったことを確認して心停止させる薬剤を注入していく。ほどなく苦しそうに上下していた胸やお腹の動きが止まった。一部始終を見ているのはさすがにつらかった。

2010年10月5日20時8分に死亡確認。今は我が家の裏庭で眠っている。

久しぶりのサッカー観戦

日曜日、Jリーグ京都サンガvs湘南ベルマーレの試合を観戦するために西京極までうだるような暑さのなか足を運んだ。

JRで嵯峨嵐山駅に出て、嵐電に乗り換えて西院へ。嵐電西院駅から阪急西院駅へ乗り継ぎ西京極駅に到着。お世辞にもアクセスが良いとは言えない。いい試合が見れるならそれでもいい。

当日はサンガサポのオフ会に合流して一緒に応援するはずが、遅刻していたので合流できず。連絡を取ろうとした刹那ケータイのバッテリが切れる。このタイミングで!? 万事休す。

水っぽいオレンジジュースと堅くて味気のないフライドポテトを脇に置いて殺人的な西日を浴びながら試合開始を一人ぼっちで待つ。


試合終了。ロスタイムの笛の音を聞くまえに僕は席を立っていた。終始、サンガが攻めていたにもかかわらずガッチリ湘南に守られて崩すこともできず0-1で見どころのほとんどない敗戦。

チャンスがなければろくに叫べもしない。僕はスタンドで置物になるために来たわけじゃないのに。

ため息まじりに帰路に着く。汗がシャツに張りついてきもちわるい。

そして梅雨明け。そういえば梅雨明け前の大雨で玄関のたたきまで水が入ってきてサンダルが浮いていた。床下浸水なんて初めてだ。

大荒れのドル円

ドル円相場が荒れた。薄商いのタイミングで一気にドルが売られ一瞬で円が急進する。それにつられてクロス円も総崩れ。乱高下するなかで昨夜は張った逆に逆に動く裏目の連続で精魂尽き果てた。

値動きの激しい欧米タイムを避けて午前からまったりポンド円の売りから入る。微益で撤退するつもりだった。が、来た。それは突然来た。昨夜を越えるかのようなドルの直角急降下。サポートラインと思われていた87円10銭をあっさり割り込み86円半ばへ急落。クロス円も当然ナイアガラ。数秒で昨夜の負けが吹き飛んでいた。恐ろしい。逆に張っていたらどうなっていたか。

東証がクローズするあたりから買い戻しがじりじり進んできたので利益確定してあとは様子見を決め込む。2ちゃんのドル円スレの「致命傷で済んだ人いる?」「致命傷で死んだ俺ならここにいるよ」というやり取りにニヤリとする。

スカイプでちょっとチャットをして、録画しておいた『ニードレス』『そらのおとしもの』『キディ・ガーランド』を見る。すっかり深夜アニメに嵌まってしまった。