恋の門 ★★☆ 2.5

yodaka2004-10-18

みなみ会館で『恋の門』(2004/日)を鑑賞。石でまんがを創作する自称まんが芸術家の門(松田龍平)と、コスプレ好きの同人作家OL恋乃(酒井若菜)のラブコメディ。監督は原作の重いエピソードをはぶいて、エロと暴力と笑いが渾然一体となったジェットコースターコメディをねらったらしいが、変人ばかりのエキセントリックな饗宴、というだけではさしておもしろくない。「軽さ」の裏にひそむ「重さ」とか、「エキセントリック」と「ふつう」の相克、といったコントラストがあったほうがよかったようにおもう。客席からはめだった笑い声はいちども聞こえてこなかった。酒井若菜はよかった。なんてかわいいんだ。なんてやらしいんだ。全体としては散漫だが、部分部分の素材の活かし方がわるくないだけに惜しい。