エミリー・ローズ

TOHOシネマズ二条にて『エミリー・ローズ』(2005/米)を鑑賞。最後まで飽きることもなく楽しめた。実話に基づく悪魔祓いの映画化といえば、当時B級というホラー映画の常識をくつがえした『エクソシスト』(1973/米)と重なるが、『エミリー・ローズ』は法廷劇が柱のひとつになっていて、信仰と科学の対立を描いたSF映画『コンタクト』(1997/米)のほうをむしろ想起させる。

予期できない効果音でたびたび驚かすあたりは、ありがちなホラー映画の手法であまり関心しないが、ホラーというジャンルを越境した人間ドラマも垣間見えてけっして悪くはない。恐怖度ではどうだろう。ホラー映画に耐性があるほうなのでさほどでもなかった。緊張感は十分。★★★☆