最近読んだ本、または読みたい本、気になる本、読みかけの本

相変わらず体調悪くて、書評なんて書けないのでごく簡単な感想にとどめて列挙します。

ホームレス中学生

ホームレス中学生

今一番ホットなベストセラーですね。一気に読めました。面白かったです。笑えたし泣けもします。頼りたいのに頼れない微妙な人間心理とかリアルに描かれてます。田村さん自身が「幸せになるコツとは?」みたいな問いに対して「幸せのハードルを下げることです」みたいなことをおっしゃってましたが、その通りだと思います。ネットでこの本をガチで書評しているサイトを探したのですが、残念ながら僕と一緒で「面白かった」「笑った」「泣いた」「感動した」みたいな感想ばっかりで、個人的にはこの本を斎藤美奈子さんと『「野宿者襲撃」論』の著者である生田武志さんにガチで書評してほしいです。生田武志さんはこの本をすでに読んでいたらしく講演で「面白かった」というようなことを語ったそうです。
つっこみ力 (ちくま新書 645)

つっこみ力 (ちくま新書 645)

反社会学講座 (ちくま文庫)』の中の人の新書です。面白かったです。日本の「笑い」のスタイルとか「自殺の原因」など具体的かつ面白おかしく考察されてます。妙に説得力あります。帯にも書いてありますが、この人の「わかりやすさ重視」「正しさよりおもしろさ重視」、ジャーゴンでまみれた閉鎖的な学問の世界を揶揄する姿勢は大好きです。こういう遊び心を持った学者さんがもっと出てきてほしいものです。
君空

君空

今、流行り(話題?)のケータイ小説です。ネタで買いました。ほんとは映画化もされている『恋空』にしようかと思ったのですが、ネタでハードカバー上下巻なんてコスト高すぎなので、こっちにしました。いきなり横書きです。ネット上じゃ当たり前の横書きも書籍として読もうとすると違和感ありまくりです。読んでるうちに慣れるのかなあ。内容ははっきり言って読んでて苦行です。ふだん読んでいる小説とあまりに違うので理解もしづらいし、さくさく読めるのかと思っていたら、「?」の連続で何度も戻って読み返したりと、なかなか難解な小説です。今の所20ページまで読んだところで挫折してます。読了する自信がありません。
恋愛小説ふいんき語り

恋愛小説ふいんき語り

恋愛小説を読む楽しみとは? 登場人物たちから学べることとは? これって本当に恋愛? それぞれの人生の悩みを重ねつつ、全20作の恋愛小説を語り尽くす旅が始まります。戦いの果て、彼らにモテの女神は微笑むか!?「恋愛とお金について」「共感と感情移入のちがい」などなど、他に類を見ない考察も冴え渡ります。

出版社のコメントが興味をそそられます。買おうかなあ。

京都の平熱  哲学者の都市案内

京都の平熱 哲学者の都市案内

出版社/著者からの内容紹介
古い寺社は多いが歴史意識は薄い。自然そのものより技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり。古い町にあっていまの郊外のニュータウンにないものが3つある。1つは大木、1つは宗教施設、いま1つは場末だ。この3つには共通するものがある。世界が口を空けている場だということだ。……京都という街には、こうした世界が口を空けているところが、まだまだたっぷりある。……ドラマで描かれるよりはるかに、形而上学的に、妖しい街なのである。<本書より>

おお、面白そう。ちなみに「働くってどういうこと?」みたいなことを哲学的に考えたいなら同著者の『だれのための仕事―労働VS余暇を超えて (21世紀問題群ブックス (9))』が面白かったです。

34 だから、私は、結局すごくしあわせに思ったんだ

34 だから、私は、結局すごくしあわせに思ったんだ

結婚しましたね青木さやか。とある書店の平積みで一番売れてたので、ぱらぱらっと立ち読みしてみたら、けっこう面白そうかな? という印象を受けました。キャッチコピーが「34歳、恋愛障害」。これは上手い表現だと思いました。
対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

やっと文庫化されました。待ちに待ってました! まだ三分の一ほどしか読み進めてませんが傑作の予感です。