2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽に灼かれて ★★★★★ 4.7

深夜映画でみた『太陽に灼かれて』(1994/露=仏)*1はすばらしかった。スターリンによる粛清がまさに始まろうとする直前の牧歌的な家族の様子と、そのしあわせの裏に隠されていた事実が明らかになる終盤の暗転。おとなたちの関係のつなぎ役として活躍する女の…

切込隊長と引きこもりさんの往復書簡

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晴れるといいねっ! 〜 切込隊長BLOG アメブロ支店より。ひきこもり談義はえてして出口の見えない閉塞感がただようことが多いのだが、「ひきこもり理解」を前提としない異質な他者との接点は、ときにある種の開放感が味わえる。おすすめ。

TUBE チューブ ★★★ 2.8

MOVIX京都にて『TUBE チューブ』(2003/韓国)を鑑賞。テロリストに乗っ取られたソウル市内の地下鉄車両から人質を救出するために、ひとりのはぐれ刑事が敢然と立ち向かう! 『シュリ』で脚色と助監督を担当したペク・ウナク初監督作のパニックアクション映画…

芸人と暴力――島田紳助の暴力事件によせて

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id:eireneさん経由。島田紳助のこれまでの功績をしっかり認めた上での痛烈な批判。迫力があるなあ。ネットを巡回して多く目にした女性マネージャー批判のなかでいちばん違和感があったのが、「マネージャーの分際で」だの「吉本が受ける損害を考えているのか…

私的ロボットアニメ Best3

機動戦士ガンダム 装甲騎兵ボトムズ 銀河漂流バイファム カラオケでボトムズの「炎のさだめ」を歌ったら、「それ演歌ですか?」と若い子に言われた。哀しい。昔のアニソンは僕に生きる勇気をくれる。ガンダムはファースト原理主義者だけど、Zガンダムの森口…

新自由主義(ネオリベラリズム)とはなんぞや

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id:kwktさんによるレポ。読んでるとたしかに憂鬱になります。 斉藤貴男トーク「教育改革と新自由主義」メモ 古い保守主義と新自由主義の違い 教育改革と新自由主義 古い保守主義は日の丸・君が代問題などで姿を現しているが、現実に世の中を動かしているのは…

オールド・ボーイ ★★★★ 4.1

京極弥生座で『オールド・ボーイ』(2003/韓国)を鑑賞。2004年カンヌグランプリ──妻子持ちの30男がある日突然アパートの一室に監禁され、15年経ってふいに解放された。誰が、なんの目的で俺の人生を奪った? 真相を追う男の復讐劇が始まった──監督は『JSA』の…

幸福考

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死の恐怖を征服するもっともよい方法は、(少なくとも私にはそう思われるのだが)諸君の関心を次第に広汎かつ非個人的にしていって、ついには自我の壁が少しずつ縮小して、諸君の生命が次第に宇宙の生命に没入するようにすることである。個人的人間存在は、…

「制度」か「ケア」か―バックラッシュの政治学

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要するに制度設計が長期スパンの処方箋であるとすれば、意識へのケアは短期スパンの処方箋であるということになる。宮台さんなんかが一時期必死に煽っていたのは、制度から大きくギャップを生じているカンチガイ男を「嗤う」ことで、彼ら(やその予備軍みた…

もっともタメになる『となりのトトロ』レビュー

そ、そうだったのかー!

ややこし研

ややこし研*1レクチャー役で「映画と身体感覚」という大げさなお題で挑んだのだが、いまひとつ映画とその身体感覚というあたりをリンクさせきれなかった。力不足だ。だがしかし、あくまで「映画と身体感覚」なのであって「映画の身体感覚」ではないのだから…

タヌキ、コンビニで寝込む

かわいい。

働かせる思惑外れ虐待 19歳餓死で同居男と母起訴

息子を就職させようとした母親が同居男に頼み、しつけと称して虐待し衰弱死させたとのこと。

島田紳助司会者について

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被害者の女性を知っているが、教養もあり、中傷されるような人ではない。 id:kaerudayoさん(id:kaerudayo:20041103#p4)経由。

北田暁大×張學錬トークイベント詳細

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id:kwktさんによる北田暁大×張學錬トークイベントの詳細レポ。 北田暁大×張學錬「バックラッシュの男性学」概要メモ(前半) 荒川区男女共同参画社会懇談会について フェミニズムとバックラッシュの関係、そして男性学 北田暁大×張學錬「バックラッシュの男…

不良のための永江朗術

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自分の生活よりも天下国家を上に置いて、純粋にまっすぐ考えている人って、一見、崇高ですけど、ちょっとまちがうと大勢の人を不幸に陥れるわけですよね。鶴見さんの仕事を見ていると、ちゃらんぽらんでその時代にはバカにされていたような人のほうが、長い…

「不自由」論

仲正昌樹『「不自由」論―「何でも自己決定」の限界 (ちくま新書)』のなかで、ゆとり教育にたいする疑義が挟まれている。 「外」側から「知識」を詰め込むという従来のやり方とは反対に、「内」側から生まれてくる「主体性」を重視するという発想が強くなった…

全国学力テスト復活を 中山文科相、首相に提案

中山成彬文部科学相は2日、小泉純一郎首相と首相官邸で会い、子どもたちに競争意識を持たせ、全国学力テストを復活することなどを柱とする学力向上策を提示した。「世界一の学力取得を目指す」としており、受験戦争の激化や詰め込み教育への反省から、2002年…

テスト・ザ・ネイション

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IQテスト番組テスト・ザ・ネイションで祭りに参加してみた。IQ 108。全国平均とほぼ同じくらい。言語と記憶は健闘したけど、あとの論理・数・知覚がさっぱりだめ。これでも論理と数はカンが当たったほうなので、実質もっとバランス悪いはず(笑)

まったき他者とかなんとか

id:ueyamakzkさんのid:ueyamakzk:20041101#p3の「他者」に関してですが、田中さんはたしかデリダを引き合いに出して「まったき他者」というお話をされてました。たとえば引きこもり当事者には、端から見て立場はひきこもりそのものであるのに、本人の意識上…

自己価値化

とすれば、これらの冗長な言説は、労働倫理を教え込むというより、への道徳的攻撃を可能にするという理由で採用されていることがわかる。結局それは=の自己価値化への、すなわち反感(ルサンチマン)に基づいており、この自己価値化によって生産された価値…

今週のシガテラ

今週の「シガテラ」の荻野くんはまるでマジメ型のニート予備軍じゃないか。僕はどうする? 何に興味がある? 何がしたい? まるで答えがでない荻野くんは、さんざん考えたすえに「磨耗しきった」立派なサラリーマンをめざすことにするが、その道のりやいかに…

コミュニティ再生と場違いな現実

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実は今立ち上がりつつあるのは「新しい左派」という名の「政治」ではなく、「経済」であり、消費の対象として号令がかかっているんじゃないか、という社会状況への視点が生まれてきやしないか。 メモ。

H帰還

Hが毎度の工場の出稼ぎから帰ってきたのでメシを食いにいく。自動車部品の袋づめ作業(1日12時間拘束、立ち作業で4000〜5000個)などをしていたらしい。今回は1ヶ月半で40万ほど貯めたので、その金でまた沖縄あたりをぷらぷらすると言っていた。「沖縄なん…

デビルマン ★ 1.0

映画の日。MOVIX京都にて『デビルマン』(2004/日)を鑑賞。事前に原作の「デビルマン」も読んで予習は十分。評判がわるいことは知っていたが、それでも比喩でもなんでもなく開いた口がふさがらなかった。この映画のひどさを骨のずいまで味わいたいのならやは…